看護部教育
看護部教育の方針
共に育つ ひとり立ち 学び合う環境作り
~Think together~
患者さんとご家族に寄り添える人間性豊かな看護職の育成に取り組んでいます。
◯ 看護部教育の目的
質の高い看護・介護が実践できるよう専門職としての認識を高め人間性豊かな看護職員を育成する。
◯ 看護部教育の目標
よりよい人間関係を保ち、職業人として社会性を身につける。
医療チームの一員としてその役割を自覚し、リーダーシップを発揮できる。
看護専門職として主体的に学習し、自己を向上させるとともに研究的視点を身につけることができる。
◯ 看護継続教育とキャリアラダー教育プログラム
古賀総合病院看護部では、新卒者から卒後年層に求められる看護実践能力を習得するための教育プログラムを整備し提供しています。
教育プログラム
当院では平成9年より、新人職教育にプリセプターシップを導入しています。
- 新人看護職が、深刻なリアリティーショックやカルチャーショックを乗越え、職場での生活にスムーズに適応できる。
- 新人看護職が、組織の理念や目標、方針を理解し、仕事の中で役割行動ができる
- 看護実践・展開の技能を身につけ、新人看護職が仕事の中で具体的行動ができる。
- 効果的な学習方法を通して、新人看護職が自己開発の動機付けができる。
看護師としての基礎を身につけながら、自己の成長を実感できる。
KOGAラダーの考え方について
日本看護協会のJNAラダーを基盤とした看護実践能力の開発システムを組み込み、古賀総合病院向けに編集した「KOGAラダー」を導入しています。KOGAラダーは、臨床において看護師の看護の核となる4つの力(ニーズをとらえる力・ケアする力・協働する力・意思決定を支える力)に看護技能・技術を合わせたもので、看護実践能力を段階的に評価し能力アップを図るツールです。KOGAラダーを活用し、看護師、助産師がキャリアを開発していくための自己評価、強化すべき点の振り返り、次のステップに進むために何が必要かを自身で捉え課題に向け取り組むことが重要です。
基礎コース研修には、新人看護職員研修、2年目・3年目・5年目研修、プリセプター研修、中堅者研修があります。KOGAラダーはレベル毎に習得する技術・技能の研修プログラムも示しています。また、皆さんが場所や時間を自由に選択でき自分のペースで学習を進めていける学習支援システム学研メディカルサポートeラーニングを導入しています。
卒後年層別(2年目以降)卒後研修について
<卒後2年目研修>
★研修のねらい★
入職2年目は、指導を受けながら個別性のある看護ができること、事例研修を通してメンバーシップを学ぶことが目標です。主にメンバーとしての役割の理解と、任された業務を安全な手順で行うことの重要性について学びます。基本的な療養上の支援、与薬やカテーテル挿入などでは実践方法を誤ると患者影響度が大きくなる行為です。研修では、実施する前にリスクの理解を参加者で共有し、安全な手順と観察に重点においた実践研修です。
<卒後3年目研修>
★研修のねらい★
卒後3年目となると少しずつ日常業務で任されることが多くなり、業務の到達レベルも高くなります。
リーダーシップ研修では、部署業務の問題点を見つけ解決に向けチームで取り組みます。中心となって活動する役割を担うことの難しさを経験し、メンバーとどのように取り組み遂行するかを考えることが目標です。
【他職種を知る】では自分が経験してみたい他職種の部署へ一日留学します。
<卒後5年目研修>
★研修のねらい★
5年目に入ると部署の業務全般が一通り熟せるようになり、後輩の指導やチームのリーダー的な役割を担う時期になります。その一方で、部署業務の見直しや自己目標への取り組みに挑戦する時期でもあります。
研修のテーマの通り、認定看護師によるキャリアアップの講義、他部署紹介、自分が興味のある分野の認定看護師に交渉して業務体験し、専門分野をより深く学び、看護師として将来のキャリアデザインを描く、自分の将来の目標を見つけることが目標です。
<卒後6~10年目(中堅)研修>
★研修のねらい★
6~10年目は、部署のリーダー的役割を遂行し看護実践モデルとなり後輩を育成するレベルです。この研修は「基礎コース」と「中堅短期研修」で構成されています。
基礎コースは、地域における病院の役割と位置づけ、その組織の中での自分の役割や課題を考える研修です。病院のビジョンや目標を知り、何のために取り組んでいるのか、中堅看護師として何をすべきか、どのようなことができるのかを問題提議しながら、講義とグループワークを通してより幅広い視野で考えられる力を養います。グループワークでは、それぞれの自己の課題に取り組みながらチーム連携の大切さやマネジメント力などについて意見交換を行います。
<卒後11年目以上対象 トピックス研修>
★研修のねらい★
これまでの卒後教育計画は、卒後10年目までのものでした。卒後11年以上の看護職は、看護部の教育方針・計画が整備されていなかったため、各自が専攻したい分野の院外研修へ自主的に参加している状況でした。しかし、近年、少子高齢化とめまぐるしく変化する医療社会の情勢に合わせ、看護職には地域のトータルヘルスケアについての継続学習と実践力が求められています。そこで、当院の人材を研修の講師としてリソースし、研修を企画しています。本研修は、毎年内容の更新を行い、基礎から専門的知識・技術、最新の情報が得られる研修となっています。