リスクマネジメントの取り組み
【リスクマネジメントの取り組み】
当院では、職員の個人レベルでの事故防止対策と、組織的な事故防止対策の二つの対策を推し進めることによって、医療事故を未然に防ぎ、患者が安心して医療サービスを受けられる環境を整えることを目標に医療安全に取り組んでいます。また提供した医療サービスに問題が生じた場合に、適切な対応(再発・未然防止対策を含む)が講じられる体制の整備に努めています。
【医療安全管理システムの導入】
電子カルテ導入を機にインシデントレポートを紙運用から電子カルテ上での運用に変更しました。これにより、インシデントレポートの提出および事例内容の把握に要していた時間が大幅に短縮され、迅速な対応ができるようになりました。また、集約されたデータは、当院の現状や動向を把握する重要な資料として、事故の未然防止に活用されています。
【安全な医療を提供するための取り組み】
安全な医療を提供することは、病院の使命であり、社会的にも大きな責任があります。当院では、平成18年度に医療安全管理室を設置し、医療事故を防止し安全な医療を提供するために、次のように取り組んでおります。
1.医療安全管理室と医療安全管理委員会
院内で発生した出来事などの情報を収集し、原因分析や対策を決定したり、安全に関する職員の意識向上のための教育活動等を行っています。また、全病棟等にリスクマネージャーを配置し、医療の安全活動の推進を行っています。
2.ヒヤリ・ハッとした事例等の報告制度
通常以外の出来事や事故に繋がる恐れのある事象等を報告する制度を実施しています。
3.事故調査制度
重大事故だけでなく、ヒヤリ・ハッとした事例も調査し、分析や対策につなげています。
4.他施設で発生した事故報道を通して予防活動
他施設で発生した事故報道を共有し、他人事で済まさず、当院では発生しないかを確認しています。
5.医療安全推進月間の実施
医療安全推進月間を毎年11月に設け、各部署で活動の強化に取り組んでいます。
6.医療安全に関するお知らせの発行
医療安全管理委員会の決定事項やヒヤリ・ハッっとした事例からの学び等を発行し、医療者の意識向上や徹底につなげています。
【患者取り違え防止策】
入院患者の皆様には、リストバンドを着けていただき、輸血や薬剤の投与など患者取り違え事故防止につなげています。
外来患者の皆様には、受診時に配布する受付番号での照合および、氏名・生年月日等のご本人申告をお願いしています。