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緑内障

疾患の特徴

眼内の網膜で感じた光を脳に伝達している神経が視神経です。「緑内障」とは、この視神経が眼内の圧力(眼圧)で慢性的に圧迫され、徐々に神経がすり減って痛んでいく病気です。痛んだ範囲の視野が徐々に薄暗くなって、最悪の場合は失明に至る事もあります(日本における中途失明原因の第1位)。痛んだ神経は回復しないため、見えなくなった視野を元に戻すことはできません。そのため早期発見・早期治療が大切になります。治療の原則は眼圧を下げる事であり、いくつか下記のような治療法があります。

主な症状

「緑内障」の初期は無症状です。なぜなら普段の生活で自覚できないような軽微な視野欠損から始まり、そして年単位で徐々に進行するため、ある程度進行しても患者本人は自身の見え方に慣れているからです。「視野が欠けている」「薄暗く感じる」といった症状が出た時点で進行した緑内障になっています、故に無症状でも定期検査が必要になります。

治療法について
緑内障点眼

眼圧を下げる点眼を行います。作用機序の違う点眼薬が数種類あり、それらを組み合わせながら、視野が進行しない眼圧を維持していきます。点眼回数がバラバラなこともあるので、間違えや点け忘れが無いように管理することが大切です。また緑内障点眼は充血する、ゴロゴロする、瞼に色素沈着が残る、など副作用も多いので、患者毎に点眼の合う合わない、を見極めることも大切です。

炭酸脱水酵素阻害薬内服

眼圧を下げる内服薬もありますが、長期内服では腎機能障害や電解質異常、尿路結石などの副作用が出ることが多いため、使用機会は限定的です。一時的に眼圧を下げたい場合や、種々の手術前後の一過性の眼圧上昇などに対して使用する事があります。

緑内障手術

数種類の点眼や内服を使用しても眼圧が下がりきらない場合に、眼圧を下げる手術を行います。緑内障の型や進行度、年齢などで、いくつか術式の選択肢があります。また最近では白内障手術と同時に、同じ創から追加できる緑内障手術もあります。メリット・デメリットがあるため緑内障専門医と相談し術式を決定する事が大切です。残念ながら当科では緑内障手術は行っていないため、近隣の緑内障専門医へ紹介致します。

担当科の紹介
眼科

「緑内障」はとにかく早期発見と継続的な診察・治療が大切です。自覚症状が無いために、わざわざ眼科だけを受診するのを忘れてしまう、という患者も沢山います。当院の他の科にかかった「ついで」で充分ですので眼科受診を継続しましょう。

眼科の案内
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