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慢性糸球体腎炎

疾患の特徴

腎臓は、腰の高さで左右に対となっている臓器で、大動脈から流れ込んだ血液をもとに尿を作っています。もう少し細かく見てみると、尿を作り出しているのは糸球体といわれる毛細血管が球状になったもので、1つの腎臓に約100万個存在するといわれています。様々な原因により糸球体に炎症が持続すると毛細血管が傷つき血尿や蛋白尿がみられるようになり、少しずつ腎臓の機能が悪化していきます。このような病態を引き起こす疾患の総称を「慢性糸球体腎炎」といい、疾患毎に治療法が異なります。そのため、診断確定を目的に腎臓に針を刺して組織を採取する検査(腎生検)が必要となります。

主な症状

「慢性糸球体腎炎」では血尿が強くなれば肉眼的血尿がみられることがあります。通常は薄く黄色い尿ですが、コーラのような色の尿が出ることがあります。蛋白尿が増えると尿の泡立ちがみられることがあります。ただし、軽度の腎機能悪化では無症状のことが多いため定期的な健診などで早期発見することが重要です。

治療法について
薬剤療法

治療法は疾患毎に異なりますが、蛋白尿を減らす目的や糸球体を保護することを目的に、アンギオテンシン変換酵素阻害薬やアンギオテンシンII受容体拮抗薬を内服してもらうことがあります。炎症の活動性が高い場合には、副作用に注意しながらステロイドや免疫抑制薬の点滴、内服を行うことがあります。

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