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アトピー性皮膚炎

疾患の特徴

皮膚病の中でも湿疹皮膚炎は最も多い疾患です。中でも「アトピー性皮膚炎」はアトピー素因をもつ患者さんに発症し,かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返す疾患です。これまでは治療がなかなかうまくいかず、かゆみなどで日常生活に支障をきたしてつらい思いをされる患者さんが多くありました。最近では病気のメカニズムの解明が進み、様々な新しいお薬が開発され,これまで症状を抑えることが難しかった患者さんでも症状のコントロールが可能となってきています。

主な症状

「アトピー性皮膚炎」の湿疹、かゆみは一般的には顔やからだ、ひじやひざ裏などの折れ曲がるところに生じやすいです。強いかゆみのため夜も眠れなくなり、ストレスで悪化しひっかいてしまい、さらに症状が悪化するという悪循環をくりかえし、適切な治療を行わないと全身に湿疹が広がってしまう患者さんも見受けられます。こどものころに発症したこれらの症状は適切な治療を行うことで歳を重ねる毎に徐々に軽快していくことが多いですが,中にはおとなになって発症する患者さんや重症化する患者さんもいらっしゃいます。

 

 

治療法について
スキンケアと薬物療法

アトピー性皮膚炎の治療は適切なスキンケアと薬物療法によって行われます.まずは皮膚のバリア機能を補う保湿剤を上手に使用しましょう.薬物療法の基本はステロイド外用薬による局所療法ですが、ステロイドではない外用薬も使用できるようになりました。外用薬のみではうまくコントロールがつかない中等症以上の患者さんには体の免疫機能を調整し,かゆみや炎症を押さえる内服薬や注射剤が使われます.最近使用されるようになった生物学的製剤(注射薬)やJAK阻害剤(内服薬)は原因となっているIL-4やIL-13、IL-31などの炎症反応に関与する炎症性サイトカインを押さえることでかゆみや湿疹を改善します.これらの新しい治療薬はつらい症状で悩まれている患者さんには朗報と思われますので,これらの治療ができる皮膚科にご相談下さい.

担当科の紹介
皮膚科

治療にあたっては患者さんそれぞれの症状を見ながら適切な治療法の選択と指導を行うようにしています。最近上記のような新しいお薬が開発、使用できるようになり、多くの患者さんの悩みを解消できるようになってきました。新しいお薬の使用に当たっては副作用や費用の問題などを説明しながら治療を行う必要がありますので、アトピー性皮膚炎や治りにくいかゆみのある病気の方はご相談ください。

皮膚科の案内
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