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不整脈

疾患の特徴

「不整脈」とは、心臓の鼓動が一定のリズムを保てず、速くなったり、遅くなったり、あるいは不規則になる状態のことです。
心臓は、電気信号によって規則正しく動いています。この電気信号に異常が起こると不整脈が発生します。不整脈の原因は、心臓自体の病気(狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症など)、甲状腺の病気、血圧や電解質の異常(低カリウム血症など)、薬の副作用、ストレスなどがあります。不整脈の種類は多岐にわたりますが、大きく分けると以下の3つに分類されます。心拍数が速くなる頻脈性不整脈(上室性頻拍、心房細動、心室頻拍)、心拍数が遅くなる徐脈性不整脈(洞不全症候群、房室ブロック)、心拍が飛ぶ期外収縮(心房性期外収縮,心室性期外収縮)があります。

主な症状

心臓の不規則な鼓動(心臓が速く、遅く、または不規則に鼓動する感覚)がある、立ち上がったり動いたりするとふらつく感じがする、無理な運動をしていないのに息切れがある、意識を失う、胸の痛みや圧迫感がある、体が疲れやすくなる、などの症状が挙げられます。症状には個人差があり、何も感じない方もいます。

治療法について
生活習慣の改善

生活習慣の改善が非常に大切ですので、次の点を心がけましょう。

● 規則正しい生活:十分な睡眠をとり、ストレスを溜めないようにしましょう。
● バランスの取れた食事:塩分、コレステロールの摂取を控え、規則正しい食生活を心がけましょう。
● 適度な運動:ウォーキングなどの軽い運動を習慣化しましょう。
● 禁煙:喫煙は心臓に負担をかけます。
● 定期的な健康診断:高血圧や糖尿病などのリスク因子を早期に発見し、治療することが大切です。

薬物治療や非薬物療法

不整脈の治療法は、その種類や原因、症状によって異なります。

● 薬物療法:頻脈や期外収縮に対して、心拍数を整える薬を使用します。
● カテーテルアブレーション:心臓にカテーテルを挿入し、異常な電気回路を焼灼することで不整脈を治療します。
● ペースメーカ:心拍数が遅い場合に、人工的に心臓を刺激して心拍数を上げます。
● 植込み型除細動器(ICD):危険な不整脈に対して、電気ショックで心臓を正常なリズムに戻します。

担当科の紹介
循環器内科

「不整脈」は放置すると心不全や脳卒中を引き起こす可能性もあります。もし、動悸や息切れなどの症状が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。当科では適切な治療を提案できるよう心がけております。
より詳しい情報を知りたい場合は、直接循環器内科医師にご相談ください。

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