泌尿器科

紹介

 泌尿器科は常勤医師2人体制で、日々の診療を行っています。
 外来診療は月曜日から金曜日の午前中、手術日は月火木金曜日の午後行っています。

 人間が生活していくうえで栄養を摂取することは重要ですが、排便や排尿といった排泄活動も欠かせないものです。排便に比べて、普段あまり意識されない排尿に関して、真剣に考えているのが泌尿器科です。
 近年泌尿器科領域では、診断および治療における技術がめざましく進歩しています。当院では高度な医療レベルを提供することにより、患者さんから高い評価をいただいています。

~男性と女性で違う排尿の悩み~

 尿のことで悩みはありませんか?恥ずかしくて人には話せないですし、病院を受診するのも気が引けるものです。女性と男性では排尿症状が違うので、長年連れ添った夫婦の間でも理解が難しいことの一つです。

 女性は年を重ねると腹圧をかけた時の尿漏れが多くなります。骨盤底筋という筋肉群のゆるみが原因です。外出や運動がしにくくなる原因になります。

予防するためには、日頃からトレーニングすることが大切です。意識して動かさなければ鍛えることが難しい筋肉です。(腹圧性尿失禁参照)運動を続けても尿漏れが良くならないときには、内服や尿道を支える手術の治療法がありますので気軽にかかりつけの先生もしくは泌尿器科で相談してください。

 男性は年を重ねると、前立腺肥大の影響で尿が出にくくなります。尿の通り道を狭くし、頻尿や残尿感といった症状が出現します。夜何回も排尿したくて目が覚める原因の一つは、この前立腺肥大症です。全く出ないとまではなくても、尿の勢いが低下し排尿に時間がかかる場合は、内服の治療がありますので受診をお勧めします。

 尿に関する悩みをそのままにすると気分が落ち込みます。年齢のせいだからしょうがないと諦めず、気軽に相談にいらしてください。

診療内容紹介

~尿失禁~

 尿失禁とは、いわゆる尿もれのことです。中年以降に多い症状です。お腹に圧力がかかったときに少し漏れたりしたご経験が少なからずあるのではないでしょうか。症状が悪化しても恥ずかしくて周囲に相談ず年齢のせいだと諦めていらっしゃる方も多いかと思います。生活の質を落とす原因のひとつで、泌尿器科専門医による治療で軽快しますので是非ご相談ください!

 尿失禁に対しては、まず問診と診察をおこないます。排尿日誌を数日間つけてもらうことで排尿状態や尿失禁の程度がわかります。ほとんどの場合、身体に負担のない検査で診断できます。必要に応じて内診台での診察、膀胱尿道造影検査、膀胱鏡検査などの詳しい検査を行うこともあります。原因を特定するために脳や脊髄の画像検査を行うこともあります。

【尿失禁の検査】

・尿検査:尿の成分を調べ、尿路感染症の有無などを調べます。

・排尿日誌:ご自宅での排尿の状況を確認するために24時間の尿の日誌を記録していただきます。

・内診台での診察:咳をしたりお腹に力を入れて力んだりしていただき、尿道の動きや尿の漏れ具合のほか、臓器脱の有無を確認します。

・膀胱鏡検査:尿道や膀胱の中を内視鏡で観察します。

一言に尿失禁と言っても様々なタイプが有ります。代表的なものを紹介します。

1, 腹圧性尿失禁

 重い荷物を持ち上げた時、走った時、咳やくしゃみをした時など、お腹に力が入った時に尿が漏れてしまうのが腹圧性尿失禁です。女性の4割を超える2千万人が悩まされているといわれています。骨盤底筋群という尿道括約筋を含む骨盤底の筋肉が緩むために起こり、加齢や出産を契機に出現します。軽症の場合は骨盤底筋体操という、いわゆる骨盤の筋トレで軽快します。重症の場合は手術の適応となります。メッシュのテープを尿道の下に通してぐらつく尿道を支える「TOT手術」は、体への負担が少なく成績も優れています。健康的な方であれば1週間程度の入院で、翌週から日常生活に復帰できます。

 腹圧性尿失禁について軽症か重症かの判定には、パッドテストを行います。このテストは自宅で行うことができます。

用意するものは、市販されている尿漏れパッド、飲料水500ml、計りです。

まず、最初の尿漏れパッドの重さを測定し着用します。

①  500mlの水を飲み、15分間安静にします。

②  階段の上り下りを1階分行ってから、30分間ほどの歩行を行います。

③  1.椅子に座る→立ち上がる動作(10回)、2.強く咳き込む(10回)、3.同じ場所で走り回る(1分間)、4.床のものを、腰をかがめて拾う動作(5回)、5.流水で手を洗う(1分間)の5つの動作を行います。

尿漏れパッドを外して重さを量り、最初に量った重さを引くと、漏れた量がわかります。

判定基準は以下の通りです。

2.0グラム以下…正常

2.1~5.0グラム…軽度 の尿漏れ

5.1~10.0グラム…中程度 の尿漏れ

10.1グラム以上…重度 の尿漏れ

パッドテストの結果が、中程度以上の場合は受診をお勧めしますが、それ以下の場合でも日常生活に支障が出ているようであればお気軽にご相談ください。

2, 切迫性尿失禁

 急に尿がしたくなり(尿意切迫感)、我慢できずに漏れてしまうのが切迫性尿失禁です。過活動膀胱の症状の一部です。トイレが近くなったり、トイレにかけ込むようなことが起きたりしますので、外出中や乗り物に乗っている時などに大変困ります。本来は脳からの指令で排尿はコントロールされていますが、脳血管障害などによりそのコントロールがうまくいかなくなった時などに発症します。多くの場合、特に原因がないのに膀胱が勝手に収縮してしまい、切迫性尿失禁をきたしています。男性では前立腺肥大症、女性では膀胱瘤や子宮脱などの骨盤臓器脱も切迫性尿失禁の原因になります。原因となっている疾患の治療および、内服薬を使用しある程度コントロールできます。

 切迫性尿失禁の場合は「尿をしたい」と思っているのに直前で漏らしてしまうもどかしさがあり、しかも大量に漏らしてしまうこともあることから、周りへの羞恥心や自責の念も強くなることがあります。放っておくと人間関係にも大きな支障をきたすことがある、辛い症状です。

 切迫性尿失禁の治療は、その原因となっている疾病が治癒すれば多くの場合は尿失禁も改善されます。改善されない場合や原因がはっきりしない場合には薬物療法等によって排尿をコントロールすることになります。飲水調整、骨盤底筋訓練などの行動療法と内服治療が有効です。

3, 溢流性(いつりゅうせい)尿失禁

 自分で尿を出したいのに出せない、でも尿が少しずつ漏れ出てしまうのが溢流性尿失禁です。この溢流性尿失禁では、尿が出にくくなる排尿障害が必ず前提にあります。排尿障害を起こす代表的な疾患に、前立腺肥大症がありますので、溢流性尿失禁は男性に多くみられます。ほかに、直腸がんや子宮がんの手術後などに膀胱周囲の神経の機能が低下してしまっている場合にもみられます。

 お腹が張って尿が漏れだしてきてしまう症状がある方は、直ちに泌尿器科を受診ください。

4, 機能性尿失禁

 排尿機能は正常にもかかわらず、身体運動機能の低下や認知症が原因で起こる尿失禁です。例えば、歩行障害のためにトイレまで間に合わない、あるいは認知症のためにトイレで排尿できない、といったケースです。この尿失禁の治療は、介護や生活環境の見直しを含めて取り組んでいく必要があります。

 尿失禁の種類や程度により、治療法は様々です。尿失禁は生命に直接影響するわけではありませんが、いわゆる生活の質を低下させてしまう病気です。困ったなと思ったら恥ずかしがったり、年齢のせいとあきらめたりせずにどうぞ当院にご相談ください。

~血尿~

 おしっこは、健康状態や生活環境によって日々変化しています。目で見てわかる変化もあれば、検査しないと分からない変化もあります。健康診断や検診では必ず尿検査を行い、蛋白尿や尿糖、尿潜血などを検査します。

 血尿には2種類の表現があり、自分の目で見て赤いトマトジュースのような色のついた血尿を“肉眼的血尿”といい、見た目では赤くないけれど尿検査で指摘される血尿を“顕微鏡的血尿”といいます。

顕微鏡的血尿は健康診断や検診の結果では尿潜血陽性という結果で判定されます。

 顕微鏡的血尿であっても約4人に1人は何かしらの病気があることが多くそのままにしておくと病気の発見が遅れることに繋がります。健康診断や検診で血尿を指摘されたら是非専門科を受診することをお勧めします。

 50歳以上の血尿で発見される悪性腫瘍で最も多いものは膀胱がんです。膀胱がんのリスクの高い人は、喫煙習慣のある人が知られています。リスクの高い人では症状のない顕微鏡的血尿であっても積極的に詳しい検査を行うことをお勧めします。膀胱がんに伴う肉眼的血尿は血尿が出現したり、消失したりする間欠的な血尿で排尿痛や残尿感などの症状を伴わないことが多いです。膀胱がんは早期で発見されれば、尿道を通す内視鏡手術で根治の可能性が高い病気ですので、症状のない肉眼的血尿を認めた時にはすぐに泌尿器科を受診ください。

 当院ではまず尿路の悪性腫瘍(腎臓・尿管・膀胱・前立腺がんなど)の有無を超音波検査や、膀胱尿道鏡検査でチェックしています。
尿路悪性腫瘍(腎臓がん・尿管がん)についても全摘術や抗がん剤治療をはじめとした治療を行っています。

~排尿時痛~

 尿がたまったときや排尿するときに、下腹部に違和感や痛みが出現したようなことはりませんか?以下のような、泌尿器の病気の可能性があります。

感染性尿路感染症(膀胱炎・前立腺炎・尿道炎)

 排尿時の痛みを引き起こす病気の代表は「感染性尿路感染症(膀胱炎・尿道炎・前立腺炎)」です。頻尿や下腹部の不快感、残尿感なども同時に現れます。特に体が疲れているときや、無理をして長時間排尿を我慢したときに発症しやすくなります。症状に頻尿がありますので、水分を取らないでいると余計に症状は悪化します。十分な水分摂取と睡眠、規則正しい生活を心がけましょう。

 それでも症状が改善しないときには、病院で検尿の検査を行った上で抗生剤等の治療をお勧めします。放っておくと腎盂腎炎になり高い熱が出て重症になることもありますので、症状が持続するときや繰り返すときは早めに相談してください。

間質性膀胱炎

 尿がたまったときに激しい痛みがあり、排尿後に楽になるときは「間質性膀胱炎」という特殊な膀胱炎の可能性があります。間質という深いところで炎症が起こり、痛みが生じる病気です。難病指定されています。痛みがあるので昼も夜も尿を十分にためることができず頻尿になります。膀胱内視鏡を行い診断されます。まずは、内服で痛みを和らげる療法を行います。追加治療は、麻酔をかけて膀胱を広げる治療と鍼灸の治療、新たに適応された膀胱内に注入する薬(DMSO)を組み合わせて行います。

慢性前立腺炎

 前立腺に慢性の炎症が起こる病気です。長時間におよぶデスクワーク、乗り物移動、運転などで、前立腺が振動や接触などの刺激を受けることが関連することもあります。なかなか治りにくい病気で、ストレスや運動不足で症状が悪化したり再発したりします。ある程度、長期間の内服治療が必要です。

 その他に、尿道結石、膀胱や尿道の悪性腫瘍などが排尿時痛に関与することもあります。

~尿路結石症~

 尿路結石症とは、腎臓で作られた尿の通り道である、腎盂腎杯、尿管、膀胱などに石ができることです。

 尿路結石の発症には近年の食生活の変化が大きく関係しています。日本人の場合はシュウ酸カルシウム結石と呼ばれるものが圧倒的に多く 、シュウ酸(ほうれん草、コーヒー、紅茶、コーラなど)の摂りすぎが結石形成の主な原因であるといわれています。腎臓でできた結石が転がり落ちて尿管にひっかかると激しい側腹部痛が生じます。また、尿が下流に流れないと上流で尿がたまるため、尿路感染や腎臓の機能障害の原因となります。

 痛み、血尿など症状の有無に関係なく尿路結石と診断された場合は、一度は専門医を受診されることをお勧めします。

 当院では結石の有無をまず超音波やレントゲンCT等で確認します。尿路結石が存在する場合には治療が必要かどうか、また治療が必要な場合にはどのような治療法の選択肢があるかなど、詳しく説明した上で治療方針を決定しています。
当院には体外衝撃波結石破砕装置(9割の方は外来通院治療)があり、尿管ステント挿入も速やかに行うことができます。

体外衝撃波結石破砕装置写真

【体外衝撃波結石破砕装置】

~前立腺疾患~

50歳を超えた男性は前立腺疾患の出現が多くなります。約20%に前立腺肥大症が、薬1%に前立腺がんが発生すると言われています。

当院では、

・問診(国際前立腺症状スコアー:IPSS症状の重症度を判定する世界共通のアンケートです)

・直腸診(前立腺の硬さを調べます)

・超音波断層法(前立腺の大きさを客観的に調べます)

・血液検査(前立腺特異抗原:PSA前立腺がんの可能性を調べます)

により総合診断を行い、適応があれば前立腺生検(腰椎麻酔下に14ケ所以上組織を採取します)を積極的に行い、早期がんの発見に努めています。
前立腺がんの場合、病期・年齢により様々な治療法があるので、患者様に詳しく説明した上で治療方針を決定しています。
前立腺肥大症の場合、内服薬による治療をまず行い、治療に反応しない場合には内視鏡による手術をお勧めしています。

~過活動膀胱~

次のような症状はありませんか?

・炊事など水を使う作業をすると急にトイレに行きたくなる。

・先ほどまではどうもなかったのに、あわててトイレにかけこむことがある。

・急におしっこがしたくなり、がまんするのが難しいことがある。

・「余裕をもってトイレに行こう」と思っても、ギリギリになってしまう。

過活動膀胱とは、がまんできないほど強い尿意や尿失禁(尿もれ)、日中や夜間の頻尿などの症状を伴う病気です。

【頻度】

40歳以上で1割以上の方に認めます。加齢と共に増加します。

【原因】

  原因がはっきりしておらず、生活の質を落とす病気の一つです。

【治療】

当院では、行動療法やお薬による治療に加え、ボトックス療法・持続神経刺激療法を行っています。

<過活動膀胱・神経因性膀胱に対するボトックス療法について>

 頻尿・尿漏れ・尿意切迫感を主な症状とし、行動療法や薬による治療で十分な効果が得られない患者さんに対して、新たに適応となったボトックス治療を積極的に行っています。この治療は、ボツリヌス菌がつくる天然のタンパク質(A型ボツリヌス毒素)から作られた薬を、膀胱内に直接注射する治療法です。膀胱の異常な収縮を抑制し、症状を和らげます。麻酔下に行いますので、4-5日間の入院が必要です。まずは、お気軽に当院泌尿器科の外来へご相談ください。

~骨盤臓器脱~

<骨盤臓器脱(性器脱)とは>

次のような症状の経験はありませんか?

・股の間にピンポン玉のようなものが触れたり

・歩くときに何か股にはさまったような感じがする

・重いものを持って歩くと何かが出てくる

 女性特有の骨盤臓器脱(性器脱)の症状かもしれません。

 女性の骨盤の底には、子どもを生むために産道という大きな穴が空いています。この穴をふさぐようにして骨盤底筋群という筋肉がハンモック状に張られていて、骨盤内の臓器(膀胱、子宮、直腸)が落ちないように支えています。

 出産や加齢、肥満によって骨盤底筋群が傷ついたり緩むと、尿や便が漏れ(排尿・排便障害)、さらに支えを失った骨盤内臓器が産道、つまり膣をめがけて落ちてくることがあります。これが子宮脱などの骨盤臓器脱(性器脱)です。

【頻度】

経膣分娩を経験した女性の約3割程度が罹患する疾患

米国女性の11%が80歳までに骨盤臓器脱または尿失禁の手術を行う

【原因】

経腟分娩

骨盤底筋張力低下

肥満、慢性の便秘や慢性の咳

【合併症】

排尿困難・尿漏れ等

【検査】

腹部、外陰部診察(台上診)

尿流量測定、検尿、エコー(残尿測定)

膀胱尿道造影検査

【治療】

骨盤底筋体操

薬物療法(漢方薬など)

リングペッサリー

TVMメッシュ手術

腹腔鏡下仙骨腟固定術

などがあります。

~間質性膀胱炎~

 間質性膀胱炎とは、頻尿(トイレに行く回数が多いこと、一般には日中8回以上といわれています)や、膀胱充満時(膀胱におしっこが溜まったとき)の膀胱痛や不快感、下腹部や会陰部の痛みを伴う病気です。

 急性膀胱炎に似た症状を示すために抗菌薬などが処方されたり、頻尿改善薬などが処方されたりしますが効果があまりなく、つらい症状が続いてしまいます。

 この病気の特徴は蓄尿時の痛みが強いことと言われていますが、必ずしも痛みが伴わない場合も多く他の病気と症状が似ていることから診断が難しいことがよくあります。

【頻度】

日本で治療中の患者は約4500人と推定され、珍しい病気ではありません。女性は男性の約5倍の頻度です。

【原因】

この病気は細菌による急性膀胱炎とは異なり、 膀胱の粘膜の下にある間質といわれる部分の炎症で起こる疾患です。

原因はまだ明らかになっていません。

【治療】

間質性膀胱炎の診断と治療に現在最も有用なのが『膀胱水圧拡張術』です。

下半身麻酔で膀胱内に生理食塩水を注水し膀胱を拡張することで、膀胱粘膜の変化や出血の程度から間質性膀胱炎を診断します。

また同時に痛みが和らぎ、膀胱の大きさが増す効果があります。

行動療法

酸性食品を減らし、コーヒー、紅茶、炭酸飲料、アルコール、香辛料等を避けることにより症状が緩和することがあります。

刺激物をできるだけ避けた食事を心がけましょう。

また、当科では鍼灸を組み合わせた治療法を試みています。

間質性膀胱炎、膀胱水圧拡張術などに関する質問や疑問などがあれば、当院までお気軽にご相談ください。

~新たに始めた治療について~

1. 過活動膀胱に対するボトックス療法

 頻尿・尿漏れ・尿意切迫感を主な症状とした過活動膀胱の新たな治療です。行動療法や薬による治療で十分な効果が得られない場合に適応となったボトックス治療を積極的に行っています。この治療は、ボツリヌス菌がつくる天然のタンパク質(A型ボツリヌス毒素)から作られた薬を、膀胱内に直接注射する治療法です。膀胱の異常な収縮を抑制し、頻尿の症状を和らげます。麻酔下に行いますので、痛みはありません。数日間の入院が必要です。

 膀胱ボトックス療法図

【膀胱ボトックス療法】

2. 前立腺がん放射線治療前の直腸障害低減を目的としたハイドロゲル挿入療法

 前立腺がんの放射線治療は5~65%に直腸障害が発生するとされています。ハイドロゲル挿入療法は、前立腺と直腸の間にハイドロゲル(製品名:SpaceOARシステム)を挿入することにより物理的に前立腺と直腸を離すことによって、直腸への放射線治療の線量を低減させ、放射線治療の直腸障害を減らすことが目的です。麻酔下に挿入するため入院での治療です。

 ハイドロゲル挿入療法図

【ハイドロゲル挿入療法】

3. 女性特有の尿失禁や臓器脱に対する治療

 女性の骨盤の底には、子どもを生むために産道という大きな穴が空いています。この穴をふさぐようにして骨盤底筋群という筋肉がハンモック状に張られていて、骨盤内の臓器(膀胱、子宮、直腸)が落ちないように支えています。

 出産や加齢によって骨盤底筋群が緩むと、尿や便が漏れ(排尿・排便障害)、さらに、支えを失った骨盤内臓器が産道、つまり膣をめがけて落ちてくることがあります。これが子宮脱などの骨盤臓器脱(性器脱)です。

<頻度>経膣分娩を経験した女性の約3割程度

<検査>超音波検査(残尿測定)、台上診察、検尿、膀胱造影検査を外来で行います。

<治療>骨盤底筋体操・薬物療法などの保存的治療、手術(尿道スリング手術・腹腔鏡下仙骨腟固定術)などがあります。

デバッグ情報 てすと
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